三日月情話とは?
そして、なぜこのサイトを立ち上げたか?


 「三日月情話」は1976(昭和51)年にフジテレビ系で放映された、いわゆる「昼メロ」です。当時の僕は14歳で、リアルタイムに観たおぼえはありません。しかし、心身共に衰弱しきっていた大学2年のある日、神戸に住んでいた僕は、地元の毎日放送(TBS系)で、朝一番からやっていたこの番組を偶然、見てしまいました。

 なにやら、うす暗いどっかの漁村のようなところで、オジサン・オバサンが抗争劇を演じ、天をつくような木の柱がどこかの神社に立っていたりするかと思えば、日の丸を背にしょったヘンなオッサンも出てくる、という、かなり異常な印象だけが残りました。

 話はさかのぼりますが、子供の頃からひねくれものだった僕がもっとも好きだった「怪獣番組」のひとつが、「アイアンキング」(1972)でした。小学生だった僕は、生意気にも、すでにパターン化していた「仮面ライダー」やウルトラシリーズに失望していたのですが、そこに強烈なパンチをかまし、救済の手をさしのべてくれたのが「アイアンキング」という奇妙な特撮ヒーロー番組でした。

 アイアンキングについては、すでに多くが語られているので、ポイントだけ述べます。アイアンキングはウルトラマンのような格好をしていますが、実は番組の真の主人公は、静弦太郎という生身の人間で、最終的には、彼が巨大なムチなどで怪獣を倒します。アイアンキングはそれまでの単なるつなぎ役にすぎず、メチャクチャ弱く、1分しか持ちません。また、たまに使う必殺武器の名前すらありませんでした。

 それだけでもかなり異色の番組で、僕の心を捉えたのですが、それ以上に気になったのが、アイアンキングに出てくる敵の組織でした。特に、最初に出てきた「不知火族(しらぬいぞく)」は、かつて大和民族に滅ぼされた一族であると称していました。

 で、後から知ったのですが、「三日月情話」と「アイアンキング」の脚本を手がけたのは同一人物、佐々木守氏だったわけです。そして、「三日月情話」は、昼メロでありながら、日本の古代に失われた民族の話を扱っているとい事を知り、驚くとともに、あのとき(大学時代)にもっとちゃんと観ておけばよかった、という後悔の念も起こりました。

 それから歳月が経ち、世間がサッカーW杯に沸く先月(2002年6月)、CSファミリー劇場にて、ついに僕は「三日月情話」の全貌を目の当たりにしてしまいました。そして、そのあまりにスゴい内容にどっぷりハマった僕が、なにげなく「2ちゃんねる」にカキコミしたところ、意外な反応があり、スレッドが立ち、毎日のように意見が交わされ、あれよあれよで200レス以上に達してしまいました。

 なんかまだ、言いたいことの5%も書けてない気がしますが、そのスレッドのなかでのやりとりのなりゆきと、僕自身のフラストレーションの解消、そして一人でも多くの人に、「三日月情話」を見て、驚いて(あるいは爆笑して)もらおう、という趣旨にのっとり、このHPを立ち上げてみました。

 基本的には著作権の遵守ということで、キャストや場面写などの画像は使わない方針なので、殺風景かもしれません。そして、特撮ファンの方、そうでない方、また政治的な話題など色々と立場の違いもあるとは思いますが、基本的には作品世界を楽しむということで、皆様のお力を拝借できれば、と勝手に思っております。どうかしばしお付き合いください。

 

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