その1

克子
(藤田弓子 #1〜)
 フルネーム:神崎克子
 言わずと知れた、主人公。30歳。
 妊娠を告げられたその日、夫・拓也が失踪。
 日本中を探索し、千葉の三日月村に突入。
 その途上で知り合った下条鋭一と芽生え始めた愛は、常世の島で乙姫の夫となった拓也との再会・決別後激しく燃え上がり、二人は結ばれる。
 だがそれ以降、二人は村に軟禁状態となり、脱出の道を探し、もがく。
 そんなとき現れた岡島にそそのかされ、一度は村の分裂工作を行うが、尾形トメのなかに亡き母の面影を見、そして、拓也の生き方や常世思想に共鳴し、最後は出雲族の側に立って行動する。

 もう何も言うことありません。藤田弓子サンの体当たり演技に乾杯!
 下条サンの元妻・佐知子や、乙姫など、若い女に嫉妬するところがリアルでした。


 決めゼリフ「下条さん!」「あなた!」

鋭一
(有川 博 #2〜)
 フルネーム:下条鋭一
 克子と同じく、失踪した妻・佐知子を探して、浦島伝説ゆかりの地を訪ね歩いているうち、克子と出会う。
 克子とちがって次々と起こる事件に動ずることなく、さわやかな生きざまをつらぬいていた。
 また、歴史についてもいろいろと研究してきたらしく、かなりの知識があり、社会問題にも関心があるようで、岡島との論戦(?)でも互角にわたりあっていた。
 彼も三日月村の人々によって、いろいろとヒドい目にあうが、岡島の民族浄化論に反発し、また、少数民族である出雲族の生存権を守るため戦うようになる。

 モミアゲがナイスとの声が。

 決めゼリフ「克子さん! ボクにかまわないで!」

トメ
(村田知榮子 #2〜)
 フルネーム:尾形トメ 通称:おばば
 当初、不気味な隣人として克子のアパートに引っ越してきたが、第四話では、東京のビルの一室に祭壇を作り、儀式をやっていた。そして克子が丹後から戻ると、すでにアパートから引越しており、以後消息を絶つが、のちに克子が三日月村を初めて訪れたとき、そこに現れた。
 乙姫の母にして、三日月村の出雲族を束ねる長。
 三日月村では、克子と鋭一に対して情け容赦なく振る舞い、二人を苦しめるが、だんだん仏心がわいてきたのか、最後は克子に対し謝罪を連発。また、マムシに噛まれた克子を命がけで助けるなどして和解する。
 その一方、敵である久米一族・岡島に対しては、ダイナマイトを持ち込むなど、凄まじい闘志を見せるが、最後は出雲族の存続と、将来の独立(!)を祈りつつ、村人たちを逃がし、一人村に残る。

 最強キャラのひとりです。

 決めゼリフ「克子しゃ〜ん!」「すまんかった! このとおりじゃ、ゆるしてくだされ・・」「岡島ぁ!」「あいつらが・・ 馬に乗った奴らが、きたんじゃ!」「さあ、と〜こ〜よ〜参りに、出かけよ〜ぞ!!」「出雲族は不滅ぞ!」


岡島
(内田 稔 #21〜)
 フルネーム:岡島幹彦 
 肩書:関東観光開発株式会社 開発部長
 物語終盤をいろどる究極キャラ。
 当初は、常世の島をレジャーランドにしたいと、村にまとわりつく、単なる悪徳不動産業者、という感じだったが、実はこの人、1500年前に出雲族や熊襲、土蜘蛛、蝦夷などを次々と滅ぼした、大和朝廷の近衛軍団、久米一族の末裔(というと本人はいやがるので)じゃなくて子孫。
 あやしげな手下をつかって、克子、下条、みどり、乙姫などを次々と拉致監禁するなど、あの手この手で三日月村を葬り去ろうとする。アジトは、都内某ホテルの一室と、フラメンコバーの奥の部屋。どちらの部屋の壁にも、日の丸がデカデカと貼ってあり、その裏には「撃ちてし止まん」で有名な久米歌の額縁が隠されていたりする。資金源はフラメンコバーの売上とも言われているが謎だ。
 また、克子の親友・律子といつのまにか関係してしまう手腕もあなどれない。
 必殺技:拉致監禁 声を裏返した高笑い

 おばばとならぶ最強キャラもう一方の雄。トレードマークは色メガネ。ニヤニヤと薄笑いをうかべながら悪事を重ねるところがもうサイコー。内田稔氏の怪演が光ります。この番組の笑いの5割はこの人が取ってるかも。同じ佐々木守作品のキャラとしては、「シルバー仮面」に出てきた、玉川伊佐男演じる、春日兄弟の叔父とイメージがダブります。まさに、ウサン臭いオヤジの究極形態。
 放映されませんでしたが、国会議事堂や皇居をバックに指令するシーンがあったらしいです(関屋二郎さん提供情報)。

 決めぜリフ「出雲族などという輩、ゆるせませんな・・」「ヒャヒャヒャヒャヒャヒャ・・」

拓也
(中山 仁 #1〜)
 フルネーム:神埼拓也
 克子の元夫。元・極東製紙(株)社員。この人の突然の失踪が全ての始まりだった。故郷は湖の底に沈んでしまった出雲族末裔の集落・木曾粕谷村。
 もともとは乙姫の花婿候補NO.2だったが、NO.1の急死により見事繰り上がり当選してしまい、新妻・克子を捨てて、三日月村・常世島の乙姫の許へおもむく。
 再会した克子に「この世には愛より強いものがある」との名セリフを吐き、拒絶し、出雲族の純潔のために生きようとする。
 とはいえ、克子のことをずっと気にかけており、なんとか下条と新しい人生を幸福に送って欲しいと願っていた。そして、村の為に行動してくれた克子と下条にこたえるべく岡島と直接対決するが、妥協点は見出せなかった。
 その後、乙姫を逃がし、佐知子を乙姫のダミーとして、二人で常世島にこもり、岡島のおとりになろうとするが、そこに現れた克子と下条に説得され脱出する。
 得意技:思いつめた顔 土下座

 この番組のなかでは最もメジャー級のキャスト。たまにしか出てこないにもかかわらず、番組に重みを与えてました。

 
決めゼリフ「克子、オレのことは忘れてくれ!」「この世には愛より強いものがある・・」「竜宮城だ・・・」
 
佐知子
(小野ひづる #13〜)
 フルネーム:下条佐知子
 下条の元妻。拓也が失踪する半年前に失踪。その直前には、拓也と同じく全国各地の浦島伝説ゆかりの地を訪ね歩いていたらしい。故郷も拓也と同じく木曾粕谷村。
 13話において、無理矢理三日月村の村人により「夫婦のあかし」を強要され、からみあっていた克子と下条の背後に突然現れた。乙姫の話し相手として村に連れてこられた佐知子は、その時点ではその生活に我慢できず、下条とともに村からの脱出をはかるが失敗。その後、常世島で下条と再会したときは、洗脳(?)が効いたのか、脱出を呼びかける下条を拒否し、出雲族として生きようとする。
 得意技:料理

 「仮面ライダーV3」でおなじみの小野ひづるさんが演じます。しかし、「乙姫の夫」になった拓也はともかく、拓也以外は男性のいない常世島で、「乙姫の話し相手」で一生を過ごすのは、ちょっとさみしいのでは?

 
決めゼリフ:特になし

律子
(水上竜子 #1〜)
 フルネーム:木律子
 克子の高校時代の先輩にして親友。裏原宿にオリジナルアクセサリーショップ「ブランコ」を構え、自らも商品作りを行う。愛車はフェアレディーZ。
 独身主義を公言する、「自立した女」。動揺する克子に対して、クールにアドバイスをしたり励ましたりするよき親友だった。後半、岡島の術中にハマり(?)男女の関係に陥り、克子・下条・三日月村に対して敵対行動をとったりするが、それでも、克子との友情は完全には失われなかった。
 最終回で、突然岡島に捨てられ、克子の前で泣き崩れ、やけ酒をあおりまくっていた姿が印象的。
 得意技:克子の送迎

 第六話のクレジットで「彫金指導 ブランコ・かやま正樹」となっていたので、「ブランコ」は実在の店のようです。(現在もあるかどうかは不明)
 律子さんは、下条さんや村人に対して最後まで敵意を持っていたようで、下条さんや、村人(みどりちゃん除く)との会話は全くありませんでした。
 水上竜子サンは、「プレイガール」や、「影同心」などの時代劇などに出演されていたようです。

 決めゼリフ「克子、ちょっと、しっかりしてよ!」「岡島さんに失礼よ!」


乙姫
(石原初音 #18〜)
 フルネーム:不明
 出雲族の純血・統合の象徴。三日月村沖合いの常世島で祭祀を司る。先代乙姫であるトメの実娘。
 拓也を夫に迎え、新しい生命を身ごもる。最後は出雲族の未来を背負い、村人たちと脱出した。
 得意技:振り返り 驚いた表情 スキップ走り

 拓也失踪から懐妊までが超ハイスピードです。おばばいわく「拓也さんから初めて女のよろこびを教わった」そうです。ということは、前の夫は彼女に触れる間もなく逝ってしまったのか? そしておばばの超高齢出産の謎も残ります。
 岡島に拉致されたとき、フラメンコバーでホステスをさせられ、関西弁の客にからまれていた姿が笑えました。また、三十四話までセリフがなかったのは、神秘さを出す演出であるとともに、石原初音サンの演技力の問題もあったとか・・。

 決めゼリフ「(驚いた表情でふりかえって)・・・・・。」

 
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